[PR]

 山梨県甲斐市竜王の信玄堤で13日、伝統的な治水施設「聖牛(せいぎゅう)」作りが行われた。国土交通省甲府河川国道事務所の職員や同市の消防団員ら約120人が参加。カラマツの丸太を組み上げ、高さ約3・6メートル、長さ約6メートルの中聖牛4基を作った。今月中に石の重りを載せ、設置するという。

 中聖牛は武田信玄が考案したと言われ、県内では釜無川や富士川などに設置されている。河岸に置いて、増水時に川の流れを弱める役割を果たしてきた。信玄堤には約20基が設置されていたが、昨年10月の台風などで全て流失した。

 地域の消防団員らに治水の伝統技術を継承することも狙い。甲府河川国道事務所の担当者は「中聖牛は昔からの工法で地域に根付いたもの。地域で川を守っていき、技術を引き継いでいってもらえれば」と話した。(古賀智子)