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 1300年の歴史を持つ巡礼路「西国三十三所」の第3番札所が紀の川市にある。「粉河寺」だ。木々に囲まれた自然豊かな境内に、本堂がたたずんでいる。

 大門をくぐり、参道を歩いた。本堂まで5分ほどの道のりにいくつものお堂がある。中門を抜けると、本堂の屋根が見えてきた。手前には紀州の青石で造った庭園があり、ごつごつとした岩肌に木々の緑が映えていた。十数段の階段を上ると、本堂が目の前に現れた。どっしりとした迫力。いくら後ろに下がってカメラを構えても、その姿を収めきれないほどの大きさだった。

 770年創建。粉河寺の草創の経緯を記した「粉河寺縁起絵巻」によると、かつては山で、地元の猟師大伴孔子古(おおとものくじこ)が獣を追っているときに光を放つ場所を発見。そこにお堂を建てたのが始まりだという。その後、お堂を訪れた観音の化身童男行者(どうなんぎょうじゃ)が千手観音像を刻み、大伴孔子古がまつったとされている。

 火事などで焼失し、これまで計…

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