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 富士山東麓(とうろく)に位置する静岡県御殿場市の耕作放棄地に、県内最大のワイン農場が誕生しそうだ。稲作には適さない土地だが、昼夜の寒暖差が大きく、原料となるブドウの栽培には向いているという。県と市が協力して地権者から土地を借り上げ、最終的には16ヘクタールの農場になる。12日、最初のブドウ苗の植樹が行われ、2年後には御殿場産ワインの生産が始まる。

 ワイン農場を手掛けるのは市内でレジャー施設を運営する「時の栖(すみか)」の子会社「御殿場高原ワイン」(門倉栄社長)。すでに輸入ブドウによるワイン醸造を始めているが、ブドウ栽培から一貫生産する本格的なワイナリーを目指し、土地探しを市に相談した。市側も「遊休地の有効利用と地場産業育成の一石二鳥になれば」と応じた。

 市農政課では、新東名高速が走る神山地区の耕作放棄地に目をつけた。もともと原野だったのが、戦後の食糧不足の時期に、国策で「改田(かいでん)」が行われた土地。稲作には水の条件が悪く、現在は約16ヘクタールの地域がほとんど休耕地になっている。土地は、約150人の地権者からなる組合から県農業振興公社(農地中間管理機構)が借り上げ、まとめて企業側に貸すことで契約を簡素化する。

 「御殿場高原ワイン」では、山…

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