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 韓国の文在寅(ムンジェイン)政権は、法定の記念日である「鉄道の日」を9月18日から6月28日に変更し、15日、官報で公布した。従来の鉄道の日は、韓国で初めて鉄道が開通した日に由来していたが、日本の植民地支配下で記念日になった経緯を問題視した。

 韓国では日本より約27年遅い1899年9月18日、当時の大韓帝国のもとで初の鉄道となる京仁線の鷺梁津~済物浦が開通。日本の植民地統治下の1937年に9月18日が記念日とされ、独立後も引き継がれてきた。これに対し「日本が記念日にしたのは、鉄道を植民地収奪の手段として重要視したため」と、かねて批判があったという。

 新たな記念日は、大韓帝国鉄道局が創設された1894年6月28日に由来。官報では変更理由を「日帝残滓(ざんし)の清算」「民族自主性の回復」と説明した。

 保守系の野党議員は「世界の多くは、その国で最初に鉄道が運行した日を記念日としており、一政権の考えで変えるのは不適切」と撤回を要求。ただ、韓国では、日本語から取り入れた言葉の言い換えや日本風の地名の変更などが継続して行われており、世論の目立った反発は起きていない。(ソウル=武田肇)