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 70年の大阪万博では「太陽の塔」や「月の石」などが人々を魅了した。2度目の大阪万博は、どのような世界を描こうとしているのか。

 日本が高度経済成長期にあった70年万博。多くの人が初めて見る先端技術が会場にあふれた。テレビ電話、温水洗浄便座、動く歩道、電気自動車……。来場者は約6421万人にのぼり、10年の上海万博に抜かれるまで過去最多の記録を誇った。

 だが時代は移り、最新の技術やモノをそろえて国威を見せつける万博の意義は薄れた、との指摘もある。

 そこで、博覧会国際事務局(BIE、本部パリ)が新たな方向性として提唱するのが課題解決型の万博だ。25年大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。世界中の最新技術やアイデアを持ち寄り、健康で豊かに生きる新たな方法を探る「実験場」と位置づける。

 会場には多様性を表す大小さまざまなパビリオンを無作為に配置する計画だ。世耕弘成・経済産業相は「あえて大きなシンボルはつくらず、皆がコラボして世界の課題を解決することを表現した」と話す。

 25年万博には、日本、ロシア、アゼルバイジャンの3カ国が立候補。11月のBIE総会で、加盟約170カ国の投票で決まる。今月13日にパリで開かれるBIE総会では、各国がそれぞれの計画を説明する。

 松井一郎・大阪府知事は「万博で体験した取り組みが生活に根づき、世界中の人々が課題解決に向けてライフスタイルや社会を変える。そんな新しい万博が、大阪ならできる」と開催意義を強調している。

2025年大阪万博の概要

【開催期間】

・2025年5月3日~11月3日

・150カ国が参加。来場者は約2800万人(見込み)

【テーマ】

・いのち輝く未来社会のデザイン

【コンセプト】

・未来社会の実験場「People’s Living Lab」

・国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)の達成を後押し

【会場】

・大阪市湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」の155ヘクタールに3エリアで構成

・「パビリオンワールド」は大小さまざまな建物をランダムに配置し、世界中の多様性を表す。あえて大きなシンボルはつくらず、知恵や技術を出し合って解決策を探る「課題解決型」の万博を表現

・「グリーンワールド」は広場やアウトドア施設

・「ウォーターワールド」は水面に網目状の通路を張り巡らせ、水上ホテルや迎賓施設を設ける