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 14日午後11時5分ごろ、京都市左京区の京都大吉田キャンパス内で、大学の周囲から撤去された立て看板(通称タテカン)を収めたフェンスの囲いを壊そうとしている人がいると、大学職員から110番通報があった。京都府警によると、フェンスの骨組みの一部が曲がっており、器物損壊の疑いもあるとみて調べている。

 京大は今月、立て看板を制限する規定を施行。学生らは撤去に反対していたが、大学側は13日朝に立て看板の撤去に踏み切った。

 川端署によると、数人の若者グループがフェンスによじ上ろうとしているのを、通報者とは別の職員が見ていた。フェンスは高さ約2メートルで、中には数多くの看板が入っており、取り戻そうとした可能性があるとみている。署員が駆けつけると、一行はすでに立ち去っていた。けが人はいなかった。

 立て看板をめぐっては、京都市が昨年10月、公道の看板が「屋外広告物」にあたり、擁壁への設置を禁じた条例に違反するとして大学を文書で指導した。

 京大は昨年12月、大学が承認した団体に限り、指定の場所に決められた期間だけ設置可能とする規定を作った。指定の場所は大学内に限られ、大学周囲に並ぶ立て看板は規制対象になった。自主的に撤去する学生がいる一方、「寝看板」と書かれた段ボール紙など、新たな掲示物が登場していた。