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 中国メディアによると、中国・重慶からチベット自治区ラサに向かっていた四川航空のエアバスA319型機(乗客・乗員計128人)が14日、成都に緊急着陸した。高度約9800メートルの上空を飛行中に操縦室の窓が突然、破損して脱落。副操縦士が外に吸い出されそうになり、操縦室内の気温も零下20~30度に急低下したという。

 中国メディアの取材に応じた機長の話によると、窓が割れたのは成都まで100~150キロの地点。副操縦士の体の半分が操縦室の外に吸い出されたが、シートベルトをしていたため、転落せずに済んだ。副操縦士は顔と腰を負傷した。

 当時、旅客機は時速800~900キロで飛行していた。操縦室内は大きな風の音で地上との無線通信の音が聞こえなくなったほか、自動操縦などの設備が故障。ただ視界が良かったため、機長が手動で操縦し、機体が激しく揺れながらも着陸に成功した。

 操縦室と客室の間は仕切られているため、客室の気温は低下しなかったが、乗客29人が体の不調を訴えて病院で診察を受けた。航空当局が事故原因を調査している。(マカオ=益満雄一郎)