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(15日・プロ野球 中日10―4広島)

 拍手と歓声を浴びながら、中日の岡田はベンチに引き揚げた。昨年6月の血行障害による左手手術から約1年ぶりのマウンド。「この日を迎えられるように胸に描いてきた。こみ上げるものがあった」。様々な思いを込めた10球で復活をアピールした。

 六回無死二、三塁、2番手で登板した。最速は143キロとかつての球威は戻っていないが、スライダーなど変化球を織り交ぜ、コーナーを丁寧に突いた。松山の一ゴロで1点は失ったものの、3人をピシャリ。ピンチを切り抜けた。

 数年前から左手の血行障害に悩んできた。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック日本代表にも選ばれたが、シーズンは不調。選手生命をかけて手術に踏み切った。朝倉投手コーチら同じ症状に苦しんだ人たちに話を聞き、懸命にリハビリに取り組んだ。

 「先が見えない中、たくさんの方々に支えられた。自分だけの力じゃない。これからいい姿をみてもらいたい」。ホッと笑顔をみせた26歳は、感謝の言葉を繰り返した。(鷹見正之)