珍しい名字、「降谷(ふるや)」の印鑑の注文が、高知市の老舗はんこ店に殺到している。原因を探っていくと、映画「名探偵コナン」に登場するイケメンキャラクターに行き着いた。
高知県庁近くにある創業91年の「はんの吉本三星堂」では連日、夜遅くまで印鑑作りに追われている。
「異常現象が起きています。今夜は徹夜ですよ」
商品企画担当の吉本美奈さん(26)はうれしい悲鳴を上げた。5月13日から18日午前までで、「降谷」の印鑑の注文が2千本を超えた。
吉本さんが異変に気づいたのは5月に入ってから。「降谷」でのネーム印の注文が毎日のように5本前後入った。普段「佐藤」や「鈴木」でも1日2、3本だったという。
「全国名字大辞典」などの著…