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 映画「火垂(ほた)るの墓」やテレビ「アルプスの少女ハイジ」などを手がけ、4月に82歳で亡くなったアニメ監督の高畑勲さんをしのぶ「高畑勲 お別れの会」が15日、東京都三鷹市の三鷹の森ジブリ美術館で開かれた。約1200人が高畑さんを悼み、一般ファンも続々と献花に訪れた。

 会の委員長を務めた宮崎駿さんは冒頭であいさつに立ち、「パクさん(高畑さんの愛称)は95歳まで生きると思い込んでいた」と切り出し、互いに20代で初めて言葉を交わしたときのこと、アニメ作品について語り明かしたことなどを述懐した。

 また、高畑さんの映画監督デビュー作「太陽の王子 ホルスの冒険」の制作に関わったエピソードを披露。完成が遅れ、東映動画の上層部の怒りを買いつつも、「圧倒的な表現」にこだわった高畑さんについて触れ、「パクさん、僕らは精いっぱい、あの時を生きたんだ。ひざを折らなかったパクさんの姿勢は僕らのものだったんだ」と涙ながらに語った。

 同作の作画監督を務めた大塚康生さんや、「かぐや姫の物語」の音楽を担当した久石譲さんらが別れの言葉を贈り、歌手の二階堂和美さんが同作の主題歌「いのちの記憶」を歌唱した。「高畑監督を野に咲く花たちで囲みたい」との宮崎さんらの意向で、遺影の周りを約2千本の草花で飾った。(小峰健二