[PR]

 豊臣秀吉が朝鮮を侵略した「文禄・慶長の役」(1592~98)の時代を生きた朝鮮の文化人の日記を、名古屋市千種区の元教員栗本伸子さん(85)らが翻訳し、自費で上下2巻の本にまとめた。「戦乱を生き延びた民間人の視点から、隣国との歴史を考えたい」と話す。

 栗本さんらが翻訳したのは、朝鮮の上流階級「両班(ヤンバン)」出身の呉希文(オヒムン)(1539~1613)が、1591年から10年間にわたって漢文でつづった日記「瑣尾録(さびろく)」。呉は官職を持たない在野の文化人で、韓国では民間人の視点から当時を記録した貴重な史料とされている。

 秀吉の軍が攻め入った92年4月、呉は朝鮮半島南部の親戚を訪問中で、山中に隠れて生活することになった。同年7月の日記には「賊は10人とかが杖で藪(やぶ)をたたき、猟師が雉(きじ)を追い立てるようにする」とある。

 同年9月には、秀吉軍に捕まっ…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら