[PR]

 韓国・釜山と福岡・博多を結ぶ国際高速船が7月から、一部の便で長崎・対馬と福岡をつなぐ国内航路として利用できるようになる。同じ船に仕切りを設けて国際便と国内便の旅客が「相乗り」する形で全国初となる運航が実現する。

 JR九州高速船が運航する「ビートル」で、長崎県対馬市などが17日、国から「相乗り」の運航認可を受けたと発表した。7月23日から始まる。月、水、木曜日を基本に対馬北部の比田勝港に寄港する。福岡からの所要時間は片道2時間10分で、約6時間かかっていたフェリーから大幅に短縮される。同区間の大人片道の運賃は8820円、対馬の住民は4800円となる見通し。予約は15人以上の団体客は5月18日から、個人客は乗船日の1カ月前から受け付ける。

 今回、「相乗り」が実現するのは、国際客と国内客が船内外で接触できない体制を作ったことが認められたためだという。ビートルの191席のうち26席を国内客向けの専用座席にする。国際客との間に仕切りを設けるほか、乗降タイミングも分ける。監視カメラを設置し、密輸防止の対策や安全性確保につなげる。

 会見した比田勝尚喜・対馬市長は「対馬北部と九州本土をつなぐ海上の高速道路ができた。島民の利便性向上と福祉の充実につながる。対馬の観光客拡大にもつなげたい」と話した。(田幸香純)