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 大阪府熊取町で2003年5月、小学4年生の吉川友梨さん(24)が行方不明になってから15年になるのを前に、友梨さんの父親(57)が17日、手記を公表した。

 【以下、手記全文】

 15年という時間はすべての事柄を過去のものにしてしまう。

 でも、私たち家族や当の本人の友梨にとっては、まったく過去どころか、たった今さっき事件がおこったような感覚です。その感覚のまま、何もできないまま、じりじりと時間だけが過ぎてきました。

 なぜこんなことが起こったのか? しかもそれがなぜ、友梨なのか? まったく私には理解できません。

 怒りを感じようにも、悲しいとかの感情を持つ前に、なぜ? どうしたらあの娘がかえってくるのか? いったい何がどうしたのか、どう気持ちを保っていたらいいのか、気持ちの悪い憂鬱(ゆううつ)な1日1日が積み重なって、ついに15年なんて、とんでもない時間が過ぎてしまいました。

 こんな想像をしたってなんの意味もないですが、何もなければ、今頃友梨は24歳の普通の社会人。

 でも、その成長した姿を想像することすらできなくて、頭の中では9歳の誕生日のバースデーケーキを目の前にして、嬉(うれ)しそうな満面の笑みで写真に収まっていた姿しか出てきません。

 そしていつも最後は、私より誰より苦しい思いをしているのは、友梨本人なのだから、それを思うと私の気持ちなんか別にどうでもいいのだと

 どうか、こんな理不尽なことが起こったまま、そのまま15年間もそのまま、というのを感じてみてください。あの子がどんな思いで15年間過ごしているのか、想像してみてください。そして、なにがしか、どんな些細(ささい)な情報であっても教えてください。なぜ、こんなことになってしまっているのか、教えてください。お願いします。

     ◇

 情報提供は大阪府警泉佐野署捜査本部(072・464・1234)へ。