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それぞれの最終楽章・在宅医療(6)

佐々木淳・悠翔会理事長(在宅医)

 5回にわたり、私が担当した(している)患者さんのケースを紹介してきました。みなさん、それぞれお感じになったことがあったかと思います。私は、これまで約3千人の方々の最期に関わってきました。最終回は、そこから見えてきた「穏やかな看取(みと)り」を実現するために必要なことについて、お伝えします。

 まずその前に、そもそも「看取り」とは何でしょうか? それは決して、患者さんの臨終の場に立ち会い、死亡診断書を書くということではないと思います。たとえ病気が治らず、近い将来、死が訪れることが避けられないとしても、最期までその人らしく生きられるよう援助することが、看取りなのです。

 さて、こうした看取りを実現するための条件は、次の三つではないでしょうか。①「治せない」という現実を受容する②最期まで生活や人生をあきらめない③緩和医療・支持療法は確実に、です。

 ①は、穏やかな看取りの大前提になります。そのために必要なのが、医師や看護師らとの見通しの共有です。現在の状態はどうで、これからどんな経過をたどるのか。それに対し、どんな選択肢があるのか。本人や家族、医療者や介護職で何度も話し合い、どこで医療を「卒業」するのかを決めます。元気なうちから「人生の最期をどう過ごしたいのか」を考え、大切な人たちと話し合っておくことも大切です。

 ②は、一見①と矛盾するようで…

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