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 憲法9条やデモについて詠んだ俳句が「公民館だより」に掲載拒否されたことを巡り、さいたま市の女性(77)が市に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が18日、東京高裁であった。白石史子裁判長は不掲載について「女性の思想や信条を理由にした不公正な扱いで、女性の人格的利益を違法に侵害した」と判断。市に賠償を命じた一審の判断を支持したうえで、賠償額を一審の5万円から5千円に減額した。俳句の掲載請求は退けた。

 問題になった句は「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」。女性が東京・銀座で2014年、集団的自衛権の行使容認に反対するデモを見て詠んだ。所属サークルで秀作に選ばれたが、公民館側から「世論を二分するテーマのため掲載できない」と地元の公民館だよりへの掲載を拒まれた。(小松隆次郎