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 アクセサリーのモチーフや暮らしを彩る装飾として古くから愛されている「リボン」。その制作に特化した大人向けの教室が各地で人気を集めている。一体どんなところ? 独特の「かわいい」文化がある名古屋で、その様子を取材した。

色・柄・素材で雰囲気ガラリ

 5月下旬の日中、名古屋市昭和区の住宅の一室。4人の女性がテーブルを囲み、リボンモチーフの髪飾り制作やバッグのアレンジに励んでいた。

 指導する仲村麻衣子さん(41)は「針と糸を使わなくても、お店で売っているようなものができますよ」。2時間ほどで髪留めを仕上げた主婦(36)は「リボン好きな5歳の娘がきっかけで来ました」と笑顔を見せた。

 一口に「リボン」といっても、ふんわりと立体的なもの、シンプルなもの……。形は様々だ。色、柄、素材、サイズが違えば雰囲気もガラリと変わる。「ラブリー」な子ども用から洗練された「大人かわいい」まで、アイデア次第で幅広く楽しめる。

 仲村さんは2014年にリボン制作の協会「M―Style Ribbon Class」(エムスタイルリボンクラス=本部・名古屋市)を設立した。元々はプリザーブドフラワーの講師。装飾用にそろえたリボンで、独学でヘアアクセサリーなどを作っていたところ、友人らから「教えて欲しい」と頼まれ、評判になった。当時はリボン制作に特化した教室は珍しかったといい、「受け入れられるか不安もありました」と振り返る。

 現在はリボンをあしらった服飾雑貨などの単発講座に加え、技術や応用を学べる講師養成コースも展開。今年5月までに約2300人がコースを修了し、認定教室は北海道から沖縄、海外にも広がっている。

販売して反響「感激」

 「エムスタイルリボンクラス」以外にも、ここ数年、リボン制作に関する団体が相次いで発足している。

 仲村さんは、「材料が安価で収納場所もとらないので始めやすく、気軽にプレゼントできる。『子どものために』と作り始め、はまるママは多いです」。SNSに「映える」のも人気が広がる追い風となっている。

 販売する楽しさも魅力のようだ。名古屋市千種区でサロン「Fiore Carina(フィオーレ カリーナ)」を主宰する青木智恵さん(48)はネットなどを通じて注文を受け、ピアスやバッグなどを販売中。三重県桑名市で「&R(アンドアール)」を主宰する石川晴美さん(39)は、教え子らと定期的に販売会を開催し、ヘアアクセサリーなどが1日で800個以上売れたこともある。「『かわいい』と手にとっていただけるのは本当にうれしく、感激です」(石川さん)

 全国的に人気が高まっている手作りリボンだが、「名古屋嬢」「巻き髪」などのブームを巻き起こした名古屋は伝統的に「リボン熱」が高い地域だという。

 JR名古屋高島屋(名古屋市中村区)によると、リボンモチーフは「流行に関係なく不動の人気。『名古屋かわいい』を代表するアイコンです」(広報)という。今年2月に「エムスタイルリボンクラス」が期間限定で出店した際は、20代から70代まで幅広い世代から好評だったという。(原知恵子)