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 愛煙家も多く訪れる東京・歌舞伎町の飲食店街「新宿ゴールデン街」に30年以上、禁煙を続けるバーがある。きっかけは店主の体の異変だった。客が半減した時期もあったが徐々に理解者は増え、今や「禁煙にするにはどうしたら」と他の店から相談も受ける。31日の世界禁煙デーを前に、店主は「こんな時代がくるとは思っていなかった」と語る。

 小さなスナックやバーなど約280軒が密集する新宿ゴールデン街。昭和の面影が残り、店内では多くの客が紫煙をくゆらせる。

 その一角にあるのが、入り口に「禁煙マーク」を掲げた「洗濯船(せん)」だ。1976年に開店。当初は周囲の店と同じく喫煙できる店だった。店主の吉成(よしなり)由貴子さん(68)は「お客さんのほとんどが愛煙家。4坪の狭い店内は煙が充満していた」と振り返る。

 しかし、開店から12年目の87年。吉成さんは原因不明のせきや胸の痛みに悩まされていた。複数の同業者が喫煙でリスクが高まる喉頭(こうとう)がんなどで亡くなっていた。「受動喫煙という概念は当時なかったが、煙の中に毎日いたら、自分も死んでしまう」と思った。この年の1月に風邪をひき、胸が苦しかった日を機に、「禁煙になりました」と手書きした紙を入り口のドアに貼った。

■「禁煙ファシスト」…

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