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 夏の山陰海岸はいい。海水がきれい。鳥取県の東部、鳥取砂丘から東、岩戸から大谷、網代、鴨ケ磯、城原、田後、浦富、牧谷、羽尾、東浜、居組、と美しい海岸が続く。

 岩場沿いを泳ぎ、一休憩して岩につかまったりしていると、いろんな貝類が岩にくっついているのが見える。ふじつぼ、かめのて、くぼがい、よめがさがい、いがい。どの貝類も茹(ゆ)でると磯の香りが立ち、吸い物にできる。いがいも、人が寄らない岩場にくっついているのは大きめ(と言っても小指大)でおいしいいがい飯になる。

 こんな山陰海岸のような岩場の様子を、また、もっと深い海の様子を精緻(せいち)に、親しみやすく、かつ科学的に描いた絵本がある。加古里子作「海」(福音館書店・1969年刊)。最近は絵本を読むことも少なくなったが、子どもたちが小学生のころまでは、よく読んだ。おはなし仕立ての絵本も好きだったが、かがく絵本も引きつけられた。「海」が気に入ったのは、約900種の海水生物が描かれていたこともひとつだが、城原海岸で寒天のようにドローンと小さな岩に乗っかかってる生き物、あめふらしを落とさず描いている点だった。著者は、あったかい絵で子どもに人気の「だるまちゃんとかみなりちゃん」の作者でもあった。里子さんって、てっきり女性と思っていたが、サトコじゃなくサトシで男性だったとあとで知って恥じた。

 先日92歳で亡くなった。新聞…

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