狛江市の副市長、市長に辞職を迫る発言 セクハラ疑惑で

河井健
[PR]

 東京都狛江市で、市長による女性職員へのセクハラ行為を確認したとして、副市長が市長に辞職を迫る異例の事態となっている。3月に市議会で疑惑が発覚して以降、市長は「身に覚えがない」と一貫して否定している。

 高橋都彦(くにひこ)市長(66)が辞職を迫られたのは、18日に市幹部が出席して非公開で開かれた臨時会議。市関係者によると、水野穰(みのる)副市長と事実上のナンバー3である参与が、「自ら進退を考えてほしい」などと辞職を迫る発言をした。市長は明確に答えなかったという。

 共産党市議が情報公開請求で入手した市のセクハラ相談に関する公文書に、「口をつけたコップで何度も飲むことを強要された」「エレベーター内でお尻を触られた」といった被害が記されていたことから疑惑が発覚した。個人情報保護などを理由に、加害者とされる人物の役職が黒塗りされていたが、役職が2文字であることなどから「市長ではないか」と共産党市議らが追及している。

 市長が公文書の信頼性に疑問を示したため、副市長らが、市幹部や被害者とされる職員に話を聴くなどしていた。(河井健)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料