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 65歳以上が払う介護保険料の基準額が、4月に見直された。全国平均で月額5869円。3年前の前回見直し時より355円(6・4%)高くなった。厚生労働省が21日、全国の自治体の保険料を公表した。

 最も高額なのは福島県葛尾村で9800円。最も低額は北海道音威子府(おといねっぷ)村で3千円だった。都道府県別の平均基準月額では沖縄県(6854円)が最も高く、最低は埼玉県(5058円)。引き上げ幅が最も大きかったのは熊本県の690円(12・1%)だった。

 東京電力福島第一原発事故で避難指示を受けた福島県内の12市町村すべてで、引き上げとなった。2300円アップした葛尾村のほか双葉町は8976円(1448円アップ)、大熊町は8500円(1千円アップ)。厚労省によると、原発事故後の避難生活で環境が変化したなか、要介護認定を受ける人が増えたことが主な要因とみられる。

 65歳以上の保険料は、市区町村が3年分の利用サービス量を予測し、サービスの公定価格である介護報酬の改定に合わせて3年ごとに決める。前回改定は10・9%の引き上げだった。個人の保険料は収入を踏まえて決まるため、基準額とは異なることがある。(船崎桜)