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 建物のひび割れが原因で臨時休館し、新設移転のための基本計画を策定中の静岡県立中央図書館(静岡市駿河区谷田)の今後を考えようと、同館で20日、鳥取県米子市立図書館の指定管理者制度移行にストップをかけた中永広樹・元鳥取県教育長が講演した。

 中永氏は「地域づくり・人づくりと図書館の役割」と題し、自身の教員としての経験や教育長時代の取り組みを紹介。「あらゆる人が平等に同じ条件で情報を得られる」と図書館の重要性を強調した。全国的に図書館の資料費や常勤職員が減っていることを指摘し、「人件費や管理費を削減するために外部に委託をするべきではない」と述べた。

 講演後には、聴衆から「自治体の直営でも正規雇用の職員は少ない」などの意見が出た。中永氏は「図書館司書などは専門職。10年、20年と働いて専門性を磨いていくべきだ」と訴えた。(宮廻潤子)