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 福井市で昨年8月、覚醒剤に見せかけた白い粉末入りのポリ袋を交番前の歩道に落として走り去り、警察官に追跡させるなどして業務を妨げたとして偽計業務妨害罪に問われた自称広告業の鹿谷大治被告(32)=福井県越前市=の判決が21日、福井簡裁であった。小川正照裁判官は「巧妙かつ計画的で、刑事責任は軽視できない」と述べ、求刑通り罰金40万円を言い渡した。

 判決によると、鹿谷被告は昨年8月26日、JR福井駅そばの交番前の歩道で、故意に白い粉末入りのポリ袋を落とし、これを拾って逃走。警察官ら計28人に追跡や取り調べなどをさせ、その業務を妨害した。逃走の様子を撮った映像は動画サイト「ユーチューブ」に投稿され、100万回以上再生された。

 被告側は「覚醒剤撲滅に向けた啓発が目的だった」と無罪を主張したが、判決は「面白い動画を撮って再生回数を上げ、広告料収入を得るためだった」と退けた。判決後、鹿谷被告は取材に「(動画は)これからもアップする」と話した。被告側は同日、名古屋高裁金沢支部に控訴した。(南有紀)