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 (22日、大相撲夏場所 10日目)

 花道を引きあげる栃ノ心にファンが花束を渡した。「引退でも優勝でもないのにびっくりしたよ」。本人は不思議がったが、大関にグイッと近づく白星だ。

 内容は盤石だった。千代大龍に両差しを許したが、気にも留めない。外四つでつり上げながら、パワー全開で寄り切り。勝ち名乗りを受ける背中に「大関、おめでとう」の声が飛んだ。

 阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「決定ではないが、濃厚です。『大関相撲』を取っている」。今後の相撲も見つつ、昇進を推薦するか、千秋楽までに審判部で協議する方針を示した。無傷の10連勝に昇進ムードは一気に高まった。

 この日は師匠・春日野親方(元関脇栃乃和歌)の56歳の誕生日。栃ノ心は「もちろん覚えている。うれしいね」と笑いながら、「明日からが大事だ」。大関と賜杯(しはい)。二つのプレゼントで師匠を喜ばせるつもりだ。(岩佐友)

 ●千代大龍 栃ノ心に完敗し、「怪物だな。ハンパじゃないっす、超強いっすね。生きて帰って来られて良かったあ」。