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 財務省の福田淳一・前事務次官のセクハラ問題で、同省の矢野康治官房長が国会で「ほとんどクソ野郎という感じで報道された」と発言したことについて、政府は22日、「発言自体は国家公務員法の信用失墜行為の禁止に抵触するものとは考えていない」とする答弁書を閣議決定した。立憲民主党の逢坂誠二衆院議員の質問主意書に答えた。

 矢野氏の発言は5月11日の衆院厚生労働委員会で出た。答弁書では、発言の趣旨について「矢野氏の『(セクハラの被害女性が)弁護士さんに名乗り出て名前を伏せておっしゃるということがそんなに苦痛なことなのか』との発言の一部のみを引用した報道により厳しく批判されるにいたったことから、その報道ぶりについて述べたものである」と説明。発言が国会法が規定する「議院の品位」を傷つけるものかどうかについては「国会の運営に関することであり、政府として答える立場にない」とした。

 逢坂氏は、矢野氏の発言が議院の品位を傷つけ、国家公務員法の信用失墜行為に相当するとして撤回と謝罪を求めていた。(栗林史子)