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(22日・プロ野球 ソフトバンク5―3西武)

 かつてのエースが帰ってきた。ソフトバンクの摂津が今季初登板で初勝利。2年ぶりの白星を手にした。

 5回無失点ながら102球を要した。与えた四球は五つ。「久しぶりの登板で力んだ」。それでも、本塁だけは踏ませない。四回2死満塁では、右腕を鼓舞する拍手が観客席から起こった。金子侑には力勝負。143キロ速球で三飛に打ち取ると、グラブをたたいた。

 2012年の沢村賞右腕も昨季はプロ初の未勝利。3年契約最終年の今季も2軍で投げ続けた。故障離脱した千賀の代役で巡ってきたチャンスだった。

 一昨年に長女を授かった。「生まれてから勝ってない。死にものぐるいで投げた」。父としてまな娘に贈る「初勝利」でもあった。チームの連敗も止め、お立ち台では涙ぐんだ。「頑張れ、1軍で待ってます。(ファンの)その声が原動力になった」。35歳の今季がようやく開幕した。