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 茨城県の霞ケ浦を1周するサイクリングの愛称として広まりつつある「カスイチ」を巡り、「語感が悪い」といった声が地元で上がり、論議を呼んでいる。大井川和彦知事は22日の定例会見で、個人的な考えとした上で「ほかの名前にしていただけるとありがたい」と語った。

 カスイチは「霞ケ浦1周」の略で、自転車愛好家の間で自然発生的に使われるようになった言葉とみられる。知事は「行政が何か言うのは本当は慎まなければならないかもしれないが」と断った上で、「できれば避けていただきたい。せいぜい『カスミイチ』か『ウライチ』にしていただけると、語感的にもいいのかな」と感想を述べた。

 記者が「カスという言葉の印象が悪いということか」と問いかけると、知事は「ちょっとそうですね。何となく霞ケ浦ではない、別なものを連想させなくもない。だからこそ、論争になっているのだと思う」と話した。

 カスについて広辞苑は、「滓(かす)」や「粕(かす)」といった言葉を載せている。「滓」の意味は、「液体の沈殿物」や「よい所を取り去ってあとに残った不用物。また、劣等なもの」などと説明。「粕・糟(かす)」は、「酒を醸し、液汁を漉(こ)して残ったもの」などとしている。(佐藤仁彦