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 熊本地震の発生後、阿蘇山のカルデラ内部で見つかった断層について、産業技術総合研究所などのチームは22日、過去約1万3千年間に6回の地震を起こした可能性があるとする研究成果を発表した。

 この断層は、熊本地震によって地表に現れ、地震を引き起こした西側の布田川(ふたがわ)断層帯の延長上で確認されていた。

 チームは、熊本県南阿蘇村河陽(かわよう)の水田に東西方向に出現した正断層に直交するように、深さ4メートルまで掘ってトレンチ調査を実施。過去の断層活動によるものとみられる地層の変形が複数みつかった。放射性炭素を使った年代測定で、過去1万3千年間に熊本地震を含め計6回の地震があり、直近では約1800~1300年前だったことがわかった。

 熊本地震で動いた布田川断層帯の区間の活動間隔について、政府の地震調査研究推進本部は「8100~2万6千年」としていたが、京都大が地震後に同県益城町で調べたところ、過去7千年に3回活動していたことがわかった。

 産総研の白浜吉起研究員(変動地形学)は「(京大の結果と)整合性がある。カルデラ内部でも布田川断層帯と同様に高頻度な活動があったのは間違いない」と話した。

 調査は、2018年度までの3年間で実施する文部科学省の事業の一環。結果を踏まえ、国は活断層の活動度などを再評価する。(小林舞子)