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 40年以上前に行方不明になった漫画「愛と誠」(梶原一騎原作・ながやす巧作画)の原画とみられる作品が、漫画古書店大手「まんだらけ」が運営するネットオークションで400万円で落札され、版元の講談社が注意喚起した問題で、まんだらけが「今回の件が問題になること自体に違和感があります」との見解をホームページで公表した。

 まんだらけは12日付で出した見解で、オークションにかけられた作品が紛失原画かどうか特定できていないと主張。また、紛失の非は講談社にあるため、もし紛失原画であるならば、講談社がオークションで落札して作者に返還すべきだとの見解を示し、まんだらけや購入者を責めるのは「幼い責任転嫁以外の何者でもない」と、講談社を批判した。

 講談社は今月10日、オークションや店頭に「愛と誠」の原画があった場合、紛失原画なので購入せずに講談社に連絡するように呼びかける文章を公表。担当者は朝日新聞の取材に対し、「まんだらけに出品取り下げを要請したが、応じてもらえず残念だ」などと話していた。

 ながやすさん側も現在手がけている漫画「壬生義士伝」の作品ホームページで見解を公表した。ながやすさんの妻がメッセージを寄せ、「オークションにかけられた原稿が、400万円という途方もない金額で落札されました。私たちの子供なのに手の届かないところへ行ってしまいました。悲しくて胸がつぶれそうです。オークションが終わったあと、巧も私も毎日落ち込んでいます」としている。今回の問題により、ながやすさん本人は心労で体調が悪化したという。