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 子どもたちに楽しく放課後を過ごしてもらい、母親たちに安心して仕事を続けてもらおうと、この春、岐阜市内の母親ら3人が中心となり、民間学童保育所「ヒトノネ放課後クラブ」を開設した。学校も学年も様々な児童たちが、プログラミングや料理など色々な経験を積んでいる。

 「こんにちは」「今日は学校どうだった?」。5月中旬、同市美島町3丁目の公園にある美島会館。2階の小さな一室に、午後3時半ごろから子どもたち4人が集まると、「ヒトノネ」代表の篠田花子さん(36)が笑顔で出迎えた。

 宿題を済ませると、子どもたちはプログラミングを体験。自動車部品会社での勤務経験がある上松浩さん(37)に教わりながら、ブロックを使って扇風機を組み立て、タブレット端末のボタンを操作して羽根の回転を速くしたり、回転方向を変えたりした。

 子どもたちは、操作によって自在に変化する羽根の動きに大喜び。上松さんによると、プログラミングの簡単な仕組みを理解してもらう狙いがあるという。

 「ヒトノネ」は、子育て中の母親の思いが詰まってできた学童保育所だ。篠田さん自身も働く母親。周囲では、小学生の子どもを預けられずに仕事を辞める母親の姿も見てきた。

 市は、2014年度に2144人だった学童保育所の定員を、今年度は3007人に増やした。それでも利用者は4月末時点で3059人と定員を超え、待機児童も4人。市が把握していない「潜在的」な待機児童も含めると、数はさらに増えるとみられる。

 こうした現状を前に、篠田さんは自身と同じように子育てをしながら働く母親たちと「親が安心して働ける環境づくりをしたい」との思いを共有。親たちの安心のためには学童保育の内容充実も重要だと考え、かねて抱いていた「子どもたちが放課後に様々な経験をして成長できる場」を実現したいと考えた。

 そこで、ヒトノネには食やデザイン、音楽などの講師とのワークショップや料理教室などを採り入れ、子どもたちの成長につながる場にした。母親たちからは「仕事を辞めずに済んだ」「楽しそうに子どもが通っている」などと喜ばれているという。篠田さんは「子どもも、働く親も、預かる人も喜ぶ場にしたい」と願っている。

 ヒトノネには、1日のみの学童保育もある。問い合わせは篠田さん(080・4155・0875)。(吉川真布)