【動画】ナリと呼ばれるソテツの実とナリ粉を作る様子=小宮路勝撮影
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 鹿児島県・奄美大島の北部にある奄美市笠利町の打田原(うったばる)集落。コバルトブルーの海と白い砂浜が美しい。その海岸沿いに、放射状に伸びた葉とパイナップルのようなゴツゴツした幹が特徴的な木が連なっていた。

 ソテツだ。これを食べる文化が奄美にあると聞き、5月中旬に集落で製塩業を営む和田昭穂さん(85)を訪ねた。ソテツには雄と雌の株があり、雄株には黄色い花が咲く。まもなく雌花も開き、梅雨明けと同時に閉じる。雄花の花粉をつけた雌花は秋に「ナリ」と呼ばれる赤い実をつける。「このナリこそ、島民を救ってくれた島の宝です」

 奄美市教委によると、ソテツにはサイカシンという毒が含まれるが、幕末の1850年ごろには毒を抜いて食べていた。元々は土地の境界線や、塩害や暴風から畑を守るために植えていたが、飢饉(ききん)などで飢えをしのぐための「救荒食(きゅうこうしょく)」として、ナリや「シン」と呼ばれる幹をおかゆやみそにしたという。

 島は薩摩藩の支配下に置かれ、…

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