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 胃腸内の出血などをほぼリアルタイムで調べることができる、のみ込めるほど小さなバイオ検査器を、米マサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究チームが開発し、動物実験で効果を確認した。25日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 今回の試作器はバイオセンサーと、小型電子回路、発信器、電池などを組み合わせた装置。遺伝子組み換えによって周囲に赤血球の成分の存在を探知すると発光する大腸菌が入っている。大腸菌の発光を検知すると装置に電流が流れ、信号をワイヤレスで体外のスマートフォンやパソコンに送る。

 ブタを使った実験では、出血状態にした胃の中に装置を入れて約50分後、体外のスマホなどに信号が届き始めた。

 試作器は直径約1センチ、長さ約3センチの円柱形だが、将来的には3分の1以下の大きさにできるという。研究チームは「遺伝子組み換えにより、腸内に炎症が起きている時に出る物質など、バイオセンサーとして使う微生物にあらゆる物質を探知させることができる。異なる物質を同時に探知することも可能」としており、1~2年以内に臨床試験に入りたいという。(大岩ゆり)