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 大阪市は今年、フィンランドの子育て支援の仕組み「ネウボラ」の試験導入を始めた。区役所の保健師が子育てに関する相談の総合窓口となり、必要な行政サービスにつなぐ狙い。2月から西淀川区で試行し、来年度に全市展開を目指す。

 フィンランドのネウボラは、妊娠から小学校入学まで、担当の保健師が子育てに関するあらゆる相談を受け付ける。健康診断や医療機関への紹介もする。一つの家族を同じ保健師が継続して担当するのも特徴だ。

 「大阪市版ネウボラ」では、各区に7~18人いる保健師が相談窓口になることを目指す。西淀川区は今年2月、母子手帳を交付する際に、区内の各地域の担当保健師の顔写真が入った案内文の配布を始めた。

 吉村洋文市長は24日の定例会見で「親が産前産後にうつになっても、相談先が分からず、児童虐待につながることもある。保健師が顔の見える窓口となって、いろんな行政サービスにつなげたい」と話した。ただ、同じ保健師が継続して見守るフィンランドと異なり、大阪市の保健師には人事異動がある。吉村市長は「異動があるたびに前任から引き継ぎ、周知したい」としている。(左古将規