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ぎゅーとらミンチ串(2本 税別160円)

 1929年に清水虎吉氏が創業した精肉店「うし虎」。伊勢を中心に三重の人々に愛されているスーパー「ぎゅーとら」のルーツがお肉屋さんと聞けば、コロッケ285万個、ミンチ串46万本の年間販売実績に納得です。しかし、最初から人気だったのは創業から変わらぬコロッケのほう。50年以上前のこと、ミンチ串は普通のメンチカツでした。

 自慢の牛ミンチ使用で品質に自信のあるカツなのに、人気のコロッケの陰で売り上げが伸びないメンチカツ。そこで、食べやすいよう串にさし、さらに特製のたれをかけ、ミンチ串と改名すると大ヒット! 味の決め手のたれは、ソースにしては甘~く、たれと言うには洋風な摩訶不思議(まかふしぎ)な味で「秘伝のミンチたれ」と呼ばれており、製造に携わる一部の人しかレシピを知りません。地域で好まれる“甘めの味付け”は、「伊勢参り」に訪れた旅人を癒やした名残だそうで、ミンチ串にもおもてなし文化が反映されています。

 ミンチ串は今やコロッケとともに同社の看板商品ですが、手づくりのため県内28店舗全体で1日1500本の数量限定で販売。甘いミンチ串、考えが甘いと買い逃しますのでご注意を。

採取地

ぎゅーとら ハイジー店

(三重・伊勢)

0596・36・1245

デジタル余話

 89年前に大阪で創業した「うし虎」。その名の由来は虎吉が牛(肉)を売っているから、ということではなく、店が「丑寅」(うしとら)の方角だったから。戦後、地元・伊勢に戻り「牛虎」と看板を掲げると、なぜか「ぎゅうとら」と呼ばれるように。そこで相手の間違いを訂正するのではなく、屋号の読みを「ぎゅうとら」に修正。スーパーとして成功したのちに、現在の「ぎゅーとら」に商号も変更しています。

     ◇

 菅原佳己(すがわらよしみ) スーパーマーケット研究家。著書に「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」など。

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