シリーズ:スポーツ
妊娠中の運動、「自己判断」の女性アスリートが多数
南宏美
患者を生きる・スポーツ「アスリートの出産」(5:情報編)
国内では出産後に競技に復帰する女性アスリートはまだ少ない。
連載に登場したマラソンの佐野(旧姓中里)麗美選手(29)の診療を担当した、東京大病院の女性診療科・産科の能瀬さやか医師(39)は「出産後に競技復帰を目指す女性アスリートは増えてきているが、妊娠期と出産後のトレーニングや体の変化に関する医学的データはほとんどない」という。
能瀬さんらは今年1~2月、女性アスリート(約1100人)の妊娠と出産についてインターネット調査をした。
調査によると、妊娠中の運動…