拡大する写真・図版 法相柱の前で法要を営む僧侶たち=2018年5月25日、奈良市、根本晃撮影

[PR]

 興福寺(奈良市)が300年ぶりに再建を進める中金堂内の中心に立つ「法相柱(ほっそうちゅう)」が完成し、その開眼法要が25日にあった。法相柱は高さ10メートル、直径77センチ程度。玄奘三蔵や解脱上人など法相宗ゆかりの14人の祖師(高僧)像が貼り付けられている。

 祖師像は、奈良県出身の日本画家、畠中光享さんが3年がかりで制作した。背景はいずれも群青色で、立像(縦1・8メートル、横66センチ程度)と座像(縦1・35メートル、横86センチ程度)の2種類がある。

 法相柱は同寺の創建(710年)初期から存在していたと推測される。今回、中金堂の再建にあわせて2011年から復興事業が始まった。再建中の中金堂内部が報道陣に公開されたのは初めて。

 同寺の多川(たがわ)俊映(しゅんえい)貫首は法要後、「法相柱は中金堂の魂みたいなもの。300年ぶりの再建にぜひと思っていたので大変うれしい」と話した。中金堂の一般拝観は10月20日から。(根本晃)