【ノーカット動画】保釈された籠池夫妻が会見=佐藤岳史、瀬戸口翼撮影

 学校法人森友学園(大阪市)をめぐる補助金詐欺事件で、詐欺などの罪で起訴された学園前理事長の籠池泰典被告(65)と妻諄子(じゅんこ)被告(61)が25日夕、保釈されました。

 夫妻は2017年7月末に逮捕されて以降、大阪拘置所(大阪市都島区)で、およそ10カ月にわたって勾留されていました。保釈金は泰典被告が800万円、諄子被告が700万円。今夜、大阪市内で記者会見に臨みました。

 久しぶりに公の場に姿を見せた籠池夫妻は何を語ったのか。タイムラインで動きを追います。

諄子被告「お父さんと結婚してよかった」(20:27)

 保釈後初めての記者会見には、籠池夫妻が並んで臨んだ。約300日間勾留された夫妻が直接言葉を交わすのは久しぶりのようだった。そのことを記者に聞かれると、泰典被告は「いやそれは、もううれしかったですよ、ほんとに。私たちは相思相愛ですから」と表情を緩ませた。諄子被告も「お父さんと結婚してよかった。私幸せです」と応じた。

 午後8時35分、会見は終了した。

 泰典被告は会見で、自作の句を披露したり、夫婦関係を自慢したりする一方、約10カ月の勾留を「国策」と強く批判。記者から安倍晋三首相に伝えたいことを聞かれると、「為政者というものは本当のことを、その通りであればその通りだと言うべきだ」と述べた。国会の動きについては、「激しい論戦が続いているようだが、10カ月間社会から隔絶されていたので、現在の状況を把握しかねている」と述べるにとどめた。

【動画】保釈されて大阪拘置所を出る籠池夫妻=朝日放送テレビ提供

籠池氏、自作の句披露(20:05)

 「お久しぶりでございます」

 午後8時から大阪市内で記者会見した籠池泰典被告は、こう切り出した。大阪拘置所(大阪市福島区)から約10カ月ぶりに保釈されたばかり。同じくこの日に保釈された諄子被告と並んで座った。

 会見では、泰典被告は約300日間にわたる長期の勾留について「財務省の問題で勾留され、国策勾留だ」と主張した。

 「早朝の 志を得る 初夏の風」

 会見の最初に、泰典被告は自作だという句を披露してみせる場面もあった。

 泰典被告らが会見場に現れたのは、午後7時59分に。会見が始まると冒頭で「(拘置所の)中に10カ月入っておりましたので、非常にこの体力も弱っておりますが、足腰がどうもたたんな、大変なもんやなというふうに思います。非常に体力が弱っている」と訴えた。

 隣に座った諄子被告については「全くの冤罪(えんざい)。まさに人権蹂躙(じゅうりん)の状況で、長く勾留されていた」と主張した。

会見会場に100人超す報道陣(19:20)

 午後8時から予定されている籠池夫妻の記者会見。大阪市内の会見場には、開始予定時刻の4時間前から次々と報道陣が集まり始めた。並べられた席は約150席。午後7時20分ごろには記者やカメラマンらが100人を超えた。

 会見場のあちこちから、「こちらは籠池被告の会見場です」などと中継でリポートする声が出始め、徐々に緊張が高まっている。(佐藤岳史)

国民・玉木氏「国会でもう一度お話を」(18:37)

 国民民主党の玉木雄一郎共同代表は25日夕、森友学園前理事長の籠池泰典被告らの保釈について、「あまりにも長い勾留だった。(財務省から)4千ページの資料が出てきたので、それを踏まえて改めて国会招致を求め、真実を明らかにしていきたい」と国会内で記者団に語った。

 玉木氏はさらに、「国会の場以外にも、新文書に基づいて、党の会議や野党の会議でも話をうかがいたい。特に2015年11月の(安倍首相の妻昭恵氏付の政府職員だった)谷査恵子さんを通じて行われたやりとりについては、昭恵さんの関与が最も疑われる部分なので、もう一度籠池さんに証言をいただきたい」と強調した。

続く財務省捜査、検察に協力は?(会見の焦点)

 籠池夫妻は昨年7月、森友学園をめぐる国有地売却で国などの補助金を詐取したとして逮捕され、大阪地検特捜部から詐欺罪などで起訴された。逮捕からこの日の保釈まで、拘留期間はおよそ300日に及んだ。

【音声】森友学園前理事長の籠池泰典、妻の諄子の両容疑者が2016年5月、財務省近畿財務局の職員と面会した際の録音とみられるデータ=菅野完氏提供

 一方、土地取引の相手だった財務省側の職員も背任などで告発されており、大阪地検特捜部の捜査が続いている。

 午後8時からの記者会見では、こうした検察側の捜査に対し、土地取引の当事者でもある夫妻の協力の有無なども焦点になる。

昭恵夫人と土地取引の関連、どう語る(会見の焦点)

 およそ10カ月ぶりに拘置所を出た籠池夫妻。夫妻が「沈黙」していた間にも、森友学園への国有地売却問題は動いた。

 今月23日、財務省は学園のやりとりを含む外部との交渉記録などの文書を国会に提出。その中には、安倍晋三首相の妻昭恵氏に関する記載が詳細に残されていた。

 逮捕前の籠池夫妻は、昭恵氏との関係を繰り返し強調していた。25日午後8時からの記者会見では、夫妻が昭恵夫人と土地取引の関連を改めてどう語るのかが、大きな焦点になる。

 財務省が公表した文書によると、籠池氏側が土地取引で「優遇」を求める中、当時昭恵氏付だった職員から財務省に問い合わせがあった記録が残っていた。

 一方、安倍首相は一貫して土地取引への昭恵氏の影響を否定しており、昭恵氏も公の場で森友問題に関して詳しく説明していない。

【動画】昨年5月、自宅で朝日新聞のインタビューに応じる籠池氏=関田航撮影

記者会見が午後8時から(18:00)

 約10カ月ぶりに保釈され、大阪拘置所を出た籠池夫妻の記者会見が午後8時に開かれることが正式に決まった。場所は大阪市内。籠池氏は現在、会見に備えて弁護士らと打ち合わせをしているとみられる。

外へ出た籠池被告、職員に敬礼(17:20)

 森友学園の籠池泰典被告と妻諄子被告が保釈され、大阪拘置所を出た。多くの職員が警備をする物々しい雰囲気の中、まず泰典被告が多くの職員に囲まれながら徒歩で姿を現した。黄土色のネクタイをした泰典被告は途中、職員に敬礼するシーンもあった。

 続いて、諄子被告は黒い服を着て出てきた。少し足を引きずりながら歩いているようにも見えた。記者が逮捕前の昨年に取材したときに比べ、髪の毛が伸び、やせたように見えた。

 夫妻とも、拘置所前に集まった報道陣に対しては一言も発することなく、ワンボックスカーに乗り込み、その場を離れた。夜には夫妻の記者会見が予定されており、保釈後初めての発言の場になる見通しだ。(宮崎勇作)

西村官房副長官「コメント控えたい」(16:46)

 西村康稔官房副長官は25日夕、首相官邸での記者会見で、籠池泰典被告の保釈について「裁判所の判断で決定されたことなので、政府としてはコメントを控えたい」と述べた。

 財務省と籠池被告側との交渉経緯には多くの疑問点が指摘されており、西村氏は「政府としては引き続き国民の疑念に答えるべく、しっかりと(国会での)質疑の中でお答えしていきたい」とした。