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 刑事裁判に被害者が参加する制度を実現させる原動力となるなど、刑事司法に大きな影響を与えてきた「全国犯罪被害者の会」(通称・あすの会)が3日に最終大会を開き、18年余りの活動を終える。妻が殺された事件をきっかけに会を立ち上げ、中心的存在として関わってきた岡村勲さん(89)は大会を前に会見し、「目標の大部分は達成できた。虫けら同然だった被害者が、権利の主体として認められた」と語った。

 「身代わりとして妻が命を失い、自分を責めるばかりだった。けれども他の被害者も苦しんでいると知って人前に出る気になった。弁護士になって38年の事件で、こんなに被害者の権利がないことを初めて知った」

 2000年1月、「犯罪被害者の会」の結成を呼びかける会見で、岡村さんはこう語った。当時70歳。日本弁護士連合会の副会長も務めた、ベテラン弁護士だった。

 妻の真苗さんは1997年秋、岡村さんを逆恨みした男に殺された。東京地裁で開かれた公判の傍聴を続けた岡村さんは、時折涙にくれていた。

 つらさをこらえて傍聴したが、事件の詳細が分からない。記録の閲覧を裁判所にお願いすると、被害者に閲覧権はないと断られた。法廷で被告が真苗さんを愚弄(ぐろう)するような発言をしても、反論や質問もできず、歯がみするしかなかった。

 司法のむごさに気づいた岡村さ…

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