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 神経戦の末、トランプ米大統領が中止を突きつけた米朝首脳会談。3月から一気に盛り上がった対話路線は、信頼関係づくりの入り口で暗礁に乗り上げた。米朝ともに首脳会談の成果として望むものは多く、交渉のテーブルに戻りたいのが本音だ。ただ、関係国の利害は複雑に絡み合っており、先行きは見通せない。

 「金正恩(キムジョンウン)氏が建設的な対話と行動を選択する時を、私は待っている。それまでは強力な制裁によって最大限の圧力をかけ続ける」

 トランプ氏は24日、米朝首脳会談の中止を決めた後、ホワイトハウスで記者団にこう語った。3月8日にトランプ氏がトップダウンで首脳会談を受け入れ、一気に盛り上がった対話路線。結局、お互いが顔を合わせる前に、信頼関係づくりで頓挫してしまった。

 「歴代政権の過ちを繰り返さない」と唱え続けてきたトランプ氏は、早期の完全な核廃棄を譲らなかった。一方、北朝鮮は非核化を段階的に進め、その都度制裁緩和などの見返りを得ようとし、米朝の溝は全く埋まっていないようだ。

 ノーベル平和賞に値すると持ち上げる支持者の声にも気をよくしたトランプ氏。首脳会談を成功に見せるためには、非核化の時期や検証方法などの詳細をあいまいにせざるを得ない状況で、合意しても非核化の実行段階で失敗に終わる恐れがあった。非核化交渉の困難さに、ようやく直面した結果ともいえる。

 トランプ氏は25日にも記者団に「(北朝鮮は)会談をとてもやりたいし、我々もそうだ」と語り、駆け引きが続いていると明かした。ただ今回、北朝鮮への不信を強めて中止を決めた以上、対話のテーブルに戻るには北朝鮮が「短期間での完全な非核化」を受け入れるなどの大きな譲歩がないと難しい。北朝鮮にとっても容易ではなく、対話路線に戻るハードルは高い。

 では、従来の圧力路線に戻れる…

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