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 29日から日本を公式訪問するベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席は25日、朝日新聞などと会見し、領有権をめぐって中国と対立する南シナ海問題について、「地域の安定と発展を維持するため、日本の積極的な役割を支持する」と述べ、協力関係を強調した。

 南シナ海の西沙(英語名・パラセル)諸島では今月、中国空軍の爆撃機が離着陸訓練を行ったとの情報があり、ベトナム外務省が抗議。4月には、中国漁船がベトナムの漁船に衝突して沈没させる事件があるなど、緊張が高まっている。クアン氏は「日本とベトナムは、南シナ海の航行の自由の保障、紛争の平和的解決の重要性について考えを一つにしている」とも述べ、中国を牽制(けんせい)した。

 クアン氏の訪日は29日から6月2日まで。国賓として天皇、皇后両陛下との面会や、安倍晋三首相との首脳会談が予定されている。多くのベトナム人が働く群馬県も訪ねる。

 今年は、日本とベトナムの国交樹立から45周年にあたる。クアン氏は「政治、投資、安全保障、文化・人的交流の次なる発展段階に向けて話し合いたい」と語った。(ハノイ=鈴木暁子)

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