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 千葉県松戸市の市立小3年でベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が昨年3月に殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた同小の元保護者会長、渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判が4日、千葉地裁で始まった。被告は「架空で捏造(ねつぞう)されたもので、事件には一切関与していません」と起訴内容をいずれも否認し、無罪を主張した。

 リンさんは昨年3月24日朝、自宅から約600メートル離れた小学校へ登校中に行方不明になった。2日後、約12キロ離れた同県我孫子市の草むらで遺体で見つかり、首には絞められたような痕があった。

 県警は事件の3週間後、渋谷被告を死体遺棄容疑で逮捕。後に殺人などの疑いで再逮捕した。起訴状などによると、渋谷被告はリンさんを軽乗用車で連れ去り、わいせつな行為をした上、何らかの手段で窒息させて殺害。遺体を我孫子市の草むらに遺棄したとされる。

 捜査関係者によると、遺体に付いていた遺留物のDNA型が被告のものと酷似していたほか、軽乗用車の後部座席からリンさんの血液が採取されたという。

 一方、渋谷被告は県警の捜査には黙秘していたという。地裁は5月の公判前整理手続き後に「被告と犯人の同一性」が争点と示していた。

 今後、捜査にあたった警察官らの証人尋問や被告人質問を経て、18日に論告求刑が予定されている。(寺沢知海、松本江里加)