【動画】半世紀ぶりに復活した「むかさり行列」=三木一哉撮影
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 花嫁をお披露目する婚礼の儀式「むかさり行列」が26日、山形県最上町の赤倉温泉で半世紀ぶりに復活した。地元の会社員山崎拓さん(37)と宮城県白石市出身で町の地域おこし協力隊員の香菜子さん(35)が「地域の一員になるにあたって、近所の人たちに喜ばれる挙式をしたい」と半年かけて準備した。

 地元の高齢者から、50年ほど前まで行われていたことを聞いた香菜子さんが復活を思い立ったという。

 この日、香菜子さんは花嫁衣装を着込んで馬に乗り、家財道具を入れた長持ちを持つ親戚らが続いた。近所の人が花嫁の行く手を阻む「止め唄」を歌う一方、行列側は進ませてくれるよう「返し唄」を歌った。そんな祝福のやりとりを繰り返し、途中から拓さんが付き添い、50分かけて約500メートルを歩いた。

 行列を見た岸ミチエさん(93)は「子どものころは珍しくなかった。久々に行列を見せてもらってうれしい」と喜んでいた。(三木一哉)