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 自己資金ゼロで不動産投資ができ、長期の賃料収入が約束される――そんな誘いに乗り、多くの会社員が銀行から1億円前後のお金を借りた。だが事業は破綻(はたん)し、多額の借金が残った。融資したのは、銀行業界でずば抜けた高収益を誇った地方銀行のスルガ銀行(静岡県沼津市)。融資の過程では、不動産業者らによる書類改ざんなどの不正が横行し、スルガ銀の行員の関与も取り沙汰される。前例のない大規模な不祥事はなぜ起きたのか。

 「多大なる迷惑をおかけし、おわび申し上げる。経営責任は第三者委員会や金融庁検査の結果を待って自ら厳しい対応をとる」

 6月28日、スルガ銀行の地元・静岡県沼津市で開かれた株主総会。年初から株価が急落し、怒号が飛び交うなか、岡野光喜会長兼CEO(最高経営責任者)は初めて公の場で謝罪した。

 スルガ銀の不動産融資の問題が表面化したのは今年1月。シェアハウス「かぼちゃの馬車」を手がける東京の不動産会社スマートデイズの事業が行き詰まったのがきっかけだった。

 同社は2013年、トイレや浴室が共用のシェアハウスを都内に建て、家賃収入を得られる投資事業を始めた。「賃料保証30年」をうたい、サラリーマンをオーナーに勧誘。資金はスルガ銀の首都圏の支店が、1棟あたり1億円前後を貸しつけた。

 入居率は9割だとPRしたが、急ピッチの拡大に入居者が追いつかず、実際は3~4割台で低迷。新たな物件販売で得た利益を、保証した賃料の支払いに充てる「自転車操業」だった。

 昨秋、スルガ銀がシェアハウス…

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