[PR]

 長野県軽井沢町で2016年1月に乗客乗員15人が死亡したバス事故で、犠牲になった13人の大学生を慰霊し、事故の再発防止を願う「祈りの碑」の建立式が27日、事故現場付近であった。大学生9人の遺族23人を含む60人余りが出席。式を主催した遺族会「1・15サクラソウの会」の田原義則代表(52)は「13人を忘れないという思いと、再発防止の願いを込めた。碑の完成は大きな一歩、前進です」と話した。

 「祈りの碑」が建立されたのは、事故のあった現場付近の公道。高さは約2・2メートルで、犠牲となった13人の大学生を表す13枚のガラスが使われ、石柱がそれを両側から包み込む、遺族の合掌した両手をイメージしたデザインという。

 碑が除幕されると、遺族らが次々と花を手向け、手を合わせた。式に地元から出席した軽井沢高校3年の小林愛夏さん(17)は「(碑は)きらきらと輝いて、走っている車からもよく見える。見た人はきっと、気を付けて運転すると思う」。

 式には、大事故で死者を出した法人に刑事罰を科す法律の導入をめざす「組織罰を実現する会」からも4人が出席した。同会副代表で、12年の中央道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故遺族の松本邦夫さん(67)は「事故を未然に防ぎ、同じ思いをする遺族を一人でも減らす契機になってくれれば」。同会メンバーで05年のJR宝塚線(福知山線)脱線事故遺族の藤崎光子さん(78)は「事故の責任は会社にもある。責任所在の明確化を、ともに求めていきます」と話した。(鶴信吾、大野択生)