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 札幌市中央区宮ケ丘の円山動物園で28日、チンパンジー2頭が飼育施設から逃げ出しそうになり、来場者全員が園外に避難する騒動があった。職員が施設内の扉を施錠し忘れたことが原因で、人やチンパンジーにけがはないという。

 園によると、職員が28日昼、えさやりのために飼育施設に入った際、チンパンジーが普段暮らす放飼場と出入り口への通路を隔てる扉を施錠し忘れた。午後1時50分ごろ、9頭いるチンパンジーのうち2頭が扉から通路へ出て、施設出入り口の窓ガラスを割った。

 2頭は職員らの誘導で放飼場に戻ったが、大事を取って、来場者全員を園外に避難させた。本来は午後4時半の閉園だが、午後2時55分に閉園し、入場料は払い戻すことにした。

 当時園内にいた北海道別海町の西村久子さん(77)は「チンパンジーが興奮して脱走しそうなので園外に出てください」と職員に促されて園外に出た。札幌市に住む孫の鞠花(まりか)さん(10)は「ホッキョクグマを見たくて来たのに。全部見たかった」と残念そうだった。

 加藤修園長は「今後安全対策を徹底し、二度とこのようなことが発生しないようにします」とのコメントを出した。29日は通常通り開園する。(平賀拓史)