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 パリ北部で、マンション5階のベランダから落ちそうになっていた4歳の男の子を通りがかりの不法移民の男性がよじ登って助ける救出劇があり、話題になっている。マクロン仏大統領は28日、男性に対し特別に滞在許可を与えると約束。男性は消防士として働くことになった。

 AFP通信などによると、男性は西アフリカ・マリ出身のマムドゥ・ガサマさん(22)。26日夕、男の子が5階ベランダの手すりにしがみついて落ちそうになっているのを見つけた。地上から各階のベランダに飛びついては、懸垂の要領で体を引っ張り上げ、するすると5階へ到達した。

 様子を撮影した動画がインターネット上で拡散し、高い身体能力と危険を顧みない行動に「スパイダーマンだ」などと称賛が相次いだ。ガサマさんが滞在許可を持たないことがわかると、「ぜひ受け入れを」などの声が上がった。

 当時マンションに両親は不在で、子どもを監督せず放置したとして、父親が警察に拘束されたという。

 ガサマさんは2017年9月にフランスに入国したが、その後、認められた期間を過ぎて不法に滞在していた。マクロン大統領は28日、大統領府でガサマさんと面会し、滞在許可を与えることと、消防士の仕事を約束。ガサマさんは仏メディアに「何も考えずに子どもを助けた。救出後は(怖くなって)体の震えが止まらなかった」と語った。(パリ=疋田多揚)

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