吉永岳央、近藤幸夫
登山家の栗城史多(くりきのぶかず)さん(35)が世界最高峰エベレスト(8848メートル)の登山中に遭難死した。登る様子をインターネットで生中継するスタイルで好評を得ていた一方、登山計画の危うさを指摘する声もあった。どんな登山家だったのだろうか。
栗城さんはエベレストに8度目の挑戦中だった。4月27日にネパール側のベースキャンプ(BC)に到着後、5月5日から登山を開始し、7400メートル付近まで達したが、体調不良で下山を決意した。「いったん下りようと思います」という21日未明のBCスタッフへの無線を最後に連絡が取れなくなったため、別行動していた撮影隊が捜索。同日午前、6600メートル地点で遺体が見つかった。所属事務所によると、遺体の状態から100~200メートルほど滑落した可能性が高いという。
栗城さんは「冒険の共有」をテーマに、登頂の瞬間や撤退に涙する姿を生中継する手法で、日本で最も有名な登山家の一人になった。ただ、岩や氷の壁を登る技術は決して高いとは言えず、現在の登山界の水準で実績と呼べる結果は残せていなかった。
栗城さんが目標にしていたのは…
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