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 学校給食の牛乳の飲み残しを防ぐため、大阪府立農芸高校(堺市美原区)で酪農を学ぶ生徒6人が29日、和泉市の市立石尾中学校で初めて出前授業をした。乳牛を育て、生乳を搾るまでの流れを、体験を踏まえて中学2年の生徒たちに語った。

 牛乳の業界団体の調査によると、中学生は学年が上がるほど牛乳嫌いが増える傾向がある。育ち盛りの中学生に牛乳をしっかり飲んでもらおうと、近畿生乳販売農業協同組合連合会(大阪市)が企画した。

 農芸高2年の美野田(みのだ)愛(まな)さん(16)は、中学生の頃は牛乳嫌いだったという。しかし、高校入学後に生乳づくりに携わって、牛という命と触れ合う喜びを知った。「みなさんも、『命』を頂いていることを知ってほしい」と呼びかけた。

 中学生たちはさらに、実物大の牛の模型で乳を搾ってみたり、生クリームと牛乳を振ってバター作りを体験したりした。2年の阪本華奈子さん(13)は「牛乳にいろんな人がかかわっていることを知った。牛乳を飲むことで『命』をつないでいきたい」。佐伯楓花(ふうか)さん(14)は「乳搾りは難しかった。(酪農家が)牛乳を飲んでもらえるうれしさがわかった」と話した。(加戸靖史)