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 体の筋肉が動きにくくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」について、患者の細胞にたまる異常なたんぱく質を除去する方法を開発したと、滋賀医大などのチームが31日、発表した。細胞や動物での実験段階だが、将来的には人での根治治療につながる可能性があるという。

 多くのALS患者の神経細胞には、特定のたんぱく質「TDP―43」が異常な状態で蓄積し、症状を引き起こす一因と考えられている。

 チームは、この異常なたんぱく質だけにくっつき、分解を促す新たな物質を開発。ALS患者と似た状態にしたヒトの細胞や、マウスの胎児で実験したところ、たんぱく質「TDP―43」の蓄積や細胞死を抑える効果があったという。

 今後は、サルなどの実験で、さらに安全性や有効性を検証していく予定。難病情報センターによると、ALSは国内に約9200人(2013年度)の患者がいるとされるが、治療法は確立していない。同大の漆谷真(うるしたにまこと)教授(神経内科)は「人の治験には10年ほどかかるが、結果次第ではもっと早くなるかもしれない。ALSの根治ができると信じている」と話す。

 今回開発した方法は、アルツハイマー病やパーキンソン病など、ほかの神経の病気にも応用できる可能性があるという。研究成果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。(合田禄)