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 2歳のひ孫の男の子。ゆでたまごの白身を食べて急に苦しそうになり、救急車で運ばれました。医師から、卵アレルギーだと言われました。食物アレルギーは一度発症すると、治らないのでしょうか。これから気を付けるべきことがあれば、教えてください。(横浜市・H)

 【答える人】海老沢元宏(えびさわもとひろ)・国立病院機構相模原病院副臨床研究センター長=相模原市

 Q 食物アレルギーとは。

 A 食べ物に免疫システムが過剰に反応し、皮膚の腫れやじんましんなどの症状が出ます。日本は卵アレルギーが最も多く、0~1歳の1割がなると言われます。牛乳や小麦で起こる人もいます。

 Q 危険な状態になった場合は、どう対処しますか。

 A じんましんと呼吸困難など複数の症状が出る場合を「アナフィラキシー」といいます。意識障害などのショック症状が出ると、命に関わるので、救急車を呼んで医療機関を受診します。アナフィラキシーを起こす可能性のある人には、医療機関に行くまでに症状を和らげる注射薬「エピペン」を処方できます。

 Q 治りますか。

 A 大人になるまでに自然に治ることが多いです。症状の出ない範囲で少しずつ食べて慣れることで、早めに治すことも期待できます。医療機関で、食べても安全な量を調べる「食物経口負荷試験」を受け、医師の指導に基づいて行います。「食物アレルギー研究会」のホームページで検査できる医療機関を紹介しています。

 Q 食生活で気をつけることはありますか。

 A 卵は加熱したほうがアレルギー症状は出にくく、生だと感染症にもなりうるので3歳ぐらいまでは加熱して食べさせてください。重いアレルギーで卵をまったく食べられなければ、代わりに肉や魚でたんぱく質を補います。

 Q 予防はできますか。

 A 完全に防ぐ方法はありませんが、アトピー性皮膚炎で肌が荒れていると、卵アレルギーが発症しやすくなるという研究データがあります。肌の炎症をステロイド外用薬などでおさえましょう。

 

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