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 日本に生息する両生類のアカハライモリは生涯にわたって尾だけでなく、目や脳、心臓の一部を切り取っても再生する。ほかの動物にない高い再生能力に、赤血球が深く関わっていることを筑波大などの研究チームが明らかにした。再生に必要な物質を運ぶ「薬のカプセル」のように働き、再生を促すらしい。

 アカハライモリは、本州や四国、九州地方に広く生息する日本の固有種。研究チームは、成体になっても再生能力を失わないのは、進化の過程で獲得した遺伝子が関係しているとみてイモリの脚の再生過程を調べた。

 その結果、切断された脚の組織に含まれる未成熟な赤血球で、これまで知られていなかったイモリなどに特有の遺伝子「Newtic1」が働いていることを突き止めた。この未成熟な赤血球は、脚の傷口に無数に集まって集合体をつくり、組織の再生に必要な酵素や、筋肉などに分化した細胞を未分化の状態に戻す作用に関わる物質を分泌していることがわかったという。

 筑波大の千葉親文(ちかふみ)教授は「イモリの赤血球は酸素を運ぶだけでなく、薬のカプセルのように再生に関わる様々な物質を運んでいるようだ。今後の再生医療研究に生かしたい」と話した。

 英科学誌サイエンティフィック・リポーツに研究成果(https://www.nature.com/articles/s41598-018-25867-x別ウインドウで開きます)が掲載された。(杉本崇)